猫のアイキャッチ画像は,イラストで代用しています。
南日本新聞2018年5月14日朝刊「こども」のページの英文を引用しています。
愛知県長久手(ながくて)市の愛・地球博記念公園の中にジブリパークができるという記事です。
このニュースを扱ったJapantimesの記事(画像があります)はこちら
入門 〜
A theme park on Studio Ghibli anime ①will open ②near Nagoya by March 2023. Buildings from “Howl’s Moving Castle” and other popular movies ①will be created in Ghibli Park.
今回は,発音に注意すべき単語が多いようです。
theme [ θiːm ] (スィーム) : n. テーマ,主題
studio [ stjúːdiòʊ ] (ステューディオウ) : n. スタジオ,放送室/映画撮影所/(芸術家の)仕事場,アトリエ
ghibli [ gíbli ] (ギブリ) : n. 北アフリカの砂漠の熱風
anime [ ǽnɪmèɪ ] (アニメイ) : n. (日本の)アニメ(注意:japanimation は含まないことが多い [11] )
中級
この「日本のアニメ」 anime に対する英英辞典OALD [31] の説明は,
Japanese movie and television animation, often with a science fiction subject
となっていますが,science fiction とはちょっとヘンですね。
japanimation [ ʤəpæ̀nəméɪ∫(ə)n ] : n. ジャパニメーション,1980年代半ばから1990年代前半までに日本で作成されたアニメ作品のうち,進んだ映像技術を駆使した作品群(主としてサイバーSF)[11]
ということですので,
どうやら,上の OALDの説明 は,30年ほど前の japanimation を指しているようです。
辞書は複数併用することをおすすめします。
near [ nɪər ] : prep. …の近くに
create [ kriéɪt ] : vt. 〈神が〉…を創造する,〈新しいもの〉を創作する
ジブリという名前の由来については,スタジオジブリ公式サイトのQ&A に,
ジブリの綴りは「GHIBLI」、サハラ砂漠に吹く熱風を意味するイタリア語です。第2次世界大戦中に使用されたイタリアの軍用偵察機の名前でもあり、飛行機マニアの宮崎監督が命名しました。日本のアニメーション界に熱風を起こそうという思いを込めたネーミングだそうです。
なお、本来イタリア語では「ジブリ」ではなく「ギブリ」と発音するのが正しいそうです。
とあります。英語でも「ギブリ」です。
さらに Wikipedia によると,「宮崎駿さんの思い込みから「ジブリ」となった」ということです。
新聞記事が提供している音声ファイルでは,「ジブリ」と発音しています。
「ジブリ」が固有名詞ですからね。
スタジオジブリについては,公式サイトではありませんが,GhibliWIKI という,ジブリ作品の紹介サイトもあります。
さて,今回の英文ですが,前置詞句 from … はどこまででしょう?」
記号づけ・チャンク訳
今回の2つの英文は,ともに「 名詞(句),前置詞句」で始まっています。
動詞はその後にあります。
この形では,前置詞句は形容詞句です。悩む必要がありません。
動詞の後に「 名詞(句),前置詞句」がある場合は,副詞句である可能性もあります。
① will
もとは「望む・欲する」という意味の動詞だったのが,助動詞になったようです [1]。
主語が無生物の場合や,will + 状態動詞 の場合は,単純未来を表すのがふつうです。
上の英文では,2つとも単純未来(未来の〈確実性の高い〉予測)です。
② near
副詞 nigh(「近く」という意味の古い言葉)の比較級が原級として定着したものだそうです [1]。
(nigh の最上級が next になりました。言われてみればなるほど,ですね。)
near to … の to が脱落して前置詞となったといういきさつがあるので,前置詞なのに比較変化があったり,too などの副詞がついたりします。
I’ve moved into a hotel to be [nearer the office]. [1]
. 会社に近くなるようにホテルに移った
Lucy didn’t like to sit [too near her]. [1]
. ルーシーはあまり彼女の近くに座りたくなかった.
[11] 英辞郎 on the WEB
[31] OALD オックスフォード現代英英辞典 第9版(2015)
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