「今週の英語News」20190107( fallとautumn)

ブログの購読へ

The World Cup is Coming
ワールドカップがやってくる        .

南日本新聞2019年1月7日朝刊「こども」のページの英文を引用しています。

初級 〜

引用した英文中で薄く色が付いている語句にカーソルを持ってくると(スマホの場合はタッチすると)意味・説明が表示されます。

The Rugby World Cup will be held in Japan this fall.  It is the first time the event is coming to Asia.  Many fans are looking forward to watching games of the world’s top players.

 

記号づけ・チャンク訳:

The Rugby World Cup (will be held) [in Japan] [this fall].
The Rugby World SCup (will beV
ラグビーのワールドカップが 開催される 日本で 今年の秋に

It (is) the first time [the ev↓whenent (is coming) [to Asia]]–A.
S ((=) the first tCim [[the eS’en ((is cV’
これは初めてです  このイベントが 来る  アジアに

Many fans (are looking) forwardad [to (| watchinggames)
Many fSns (are lVookin)) forwarda [to ((| wat(v)chi〉ga(o)
多くのファンは 楽しみにしている   試合を見るのを

[of the world’s top players]a.
.     世界トップ選手の

 

fall と autumn

」を意味する語として,アメリカでは fall,イギリスでは autumn が,一般的に使われていることはご存知かもしれませんね。
fall は「落葉」から生まれた新しい言葉のようですが,さて,新大陸アメリカで生まれた言葉なのでしょうか?

英語の歴史については,堀田隆一さん(慶應義塾大学文学部)のサイト[507]がとても参考になります。その中の,

第4回 イギリス英語の autumn とアメリカ英語の fall

を読みますと,
一般的なイメージとして,イギリスは保守的で,アメリカは革新的,ということがあるかもしれませんが,言語(英語)に関しては,このイメージは正確ではないようです。
英語の歴史における大きな変化は,アメリカ英語が現れる17世紀より前に,イギリスで起こりました。
現在,イギリスでは autumn が用いられますが,アメリカでは fall だけではなく autumn用いられます。ただ,アメリカ英語では autumn は文学的・詩的な響きをもっているようです。

英語の歴史における「秋」を表す語としては
autumnはフランス語からの借用語として1380年頃初出で,近代英語期(1500年〜)に広く用いられるようになった
・16世紀中半ばから fall of the leaf,さらにその短縮形の fallも使われるようになった

ということですので,アメリカ英語が現れる前にイギリスで autumnfall が使われたわけです。
当然,17世紀以降,アメリカでも autumnfall の両方が使われたのですが,その後,イギリスでは autumn が人気を得て標準語となり,アメリカでは一般には fall が使われるようになった,ということのようです。
なお[3]によりますと,英西部でも fall が一般に使われるようです。

 

参 考 文 献

[1]ウィズダム英和辞典 第3版(2012)
[2]ジーニアス英和辞典 第5版(2015)
[3]ランダムハウス英語辞典 第2版(1993)
[156] 英語史で解きほぐす英語の誤解 堀田隆一著 中央大学出版部(2011,初版第4刷 2018)
[157] 英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史 堀田隆一著(2016,第4刷 2017)

[507] 現代英語を英語史の視点から考える 堀田隆一(慶應義塾大学)

参考文献一覧へ

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

Itakura

〜2016 鹿児島大学水産学部教授 ,2016〜2017 水産学部特任教授(英語教育担当),2016〜 鹿児島大学名誉教授/ 〜2017 CIEC(コンピュータ利用教育学会)理事,ネットワーク委員会委員長,2018〜 CIEC 監事/ 2015〜「英語の見える化」研究会主宰/ 資格: 獣医学博士(北海道大学)/