大学院生なら1日の受講でもこれだけの成果が ー その2

(「大学院生なら」というのは,英語に対する必要度が高く,英語に接する時間も多ければ,という意味です。丸1日,集中でやったのも効果が上がった理由です)

英語論文作成指導セミナー」(鹿児島大学連合農学研究科:博士課程)の受講生の声のつづきです。

セミナー実施日時: 2016年3月8日 10:00~17:00
場所: 鹿児島大学水産学部附属図書館水産学部分館セミナー室
.    琉球大学へはSINET3で配信
.    iPad (アプリ: MetaMoji Share)を1人1台使用して実施
担当: 板倉隆夫(鹿児島大学・水産学部・海洋生物工学研究室)

【内容】(昨年度と同様)
1.日本人と英語: PPTを使用(30分程度)
2.『大学英語の基礎』Part 1(30分程度)
3.やさしい物語を用いてのReading演習(1時間程度)
4.論文に用いられる前置詞(1時間程度)
5.『大学英語の基礎』Part 2(30分弱)
6.論文作成に役立つツールや辞書の使い方(30分程度)
.   ・WebLSD
.   ・英辞郎on the WEB
.   ・Logophile(Windows, Mac)
7.注意したい動詞と副詞(1時間程度)
8.専門用語の正しい発音(30分程度)
9.「英文まちがい探し」,「品詞の問題」
10.質問と回答

【参考図書】
1)『ライフサイエンス 論文作成のための英文法』河本健編集,羊土社
2)ブルーバックス『理系のための 英語論文執筆ガイド』原田豊太郎著,講談社
3)ブルーバックス『理系のための サバイバル英語入門』東大サバイバル英語実行委員会,講談社

博士課程1年生(女子)

先日は講義ありがとうございました。
1日で多くのことを学んだため、時間があっという間のようでした。

今まで品詞について意識して英語を読んだことがなかったため、しばらくはマークをつけながら読む習慣をつけるべきだなと思いました。また、自分がどうしてリスニングができないのかその原因の一つがはっきりわかったので、とても自分のためになりました。学んだことを生かしながら少し論文を読んでみたら、以前は上手く訳すことができなかった文章も意味が分かるようになりました

また、論文作成に役立つツールに関して、WebLSDは文章を作るときにとても参考になります。実際に今論文を1つ作成する予定なので、このツールを利用して書いてみようと思います。

いろいろ自分のためになるようなことが多く、受講をしてよかったです。
ありがとうございました。

博士課程1年生(男子,社会人入学)

3月8日(火)の英語セミナーでは水産学部図書館でお世話になりました。

先生の講義を受けて,英文に当たる際に一番変わったのは,文中で前置詞が占めいている役割について考えるようになったことです。
今までは辞書で「動詞+前置詞」の種類をいくつも探していたのですが,その前に,形容詞句,副詞句に注目して文章がまとまりに見えてくる,この経験が斬新でした。
そうすると今まで,辞書で単語を引いて,日本語で意味が通るように自分で「作文」していた英文読みが,だいぶ変化したように思えます。

博士課程1年生(女子,遠隔参加)

先生の品詞別に印をつけたり囲ったりする方法,たいへんわかりやすく英文の構造をわかりやすくする方法として本当に勉強になりました.論文を読むときは先生のメソッドを活用しようと思います.現在,先生の冊子『大学英語の基礎』の例文で英借文の勉強をしております.

午後途中から抜けなければならず最後まで拝聴できなかったこと非常にもったいなく残念です.同じ大学の方に伺ってその分の穴を埋める所存です.
また,童話で勉強する方法,目からうろこで大変勉強になりました.生きた英語が身に付きそうです.

この時期に先生の講義を拝聴できて本当に良かったです.
ありがとうございました.

博士課程3年生(男子,遠隔参加)

先日は,英語論文作成指導セミナーの開催,指導をいただきありがとうございました。

【良かった点】
1. iPadを使ったが,iPadを通して手元、画面上でリアルタイムにセミナーが進んでいく状況が新鮮であり、最初に講義全般の興味を掻き立てられました。

2. 動詞の種類,節,句を意識してみることによる英語の理解
特に複雑に思える文の構造が見えた時は、日本語訳があいまいではなくなる実感を持ちました。

3. 辞書等の情報は非常に参考になりました。

【気になった点】
1. ipadの操作に最初手間取った。
(一緒に受けた方と相談しながら使い慣れましたが、一人だとつまづいたと思います。)

2. 節や句を分ける作業が複雑になってくると,どれがどの記号か忘れてしまい,こんがらがった。
. → 自分で予習をしておくべきポイントだったと反省しています。

3. 予定の最後の方は時間の都合もあったかと思いますが、テンポが速く感じられました。

博士課程1年生(中国人女子)

My view from Prof. Itakura’s lecture about English Visualization

As a Chinese student in Japan who can’t speak Japanese well, I couldn’t understand all of the contents about the lecture immediately.  However, I found some interesting things about differences and similarities in the word order of English, Japanese and Chinese when reading the pamphlet of English Visualization(EIGONO MIERUKA) and reviewing the lecture.  I’m going to illustrate that from 3 points.  Please forgive me if there is any mistake.

1. Similarity in the word order of English, Japanese and Chinese
.      Example:

my new computer
私の 新しい コンピュータ
我的 新的 电脑

There would be the same word order of the three languages when simple words are modifying noun like the example above.

2. Similarity in the word order of Japanese and Chinese, but difference from English’s
.       Example:

the year when I was born
私が生まれた
我出生的

When complicated words or sentences are modifying noun, the word order of Japanese and Chinese would differ from English’s.

3. Similarity in the word order of English and Chinese, but difference from Japanese’s
.      Example:

She kicked the ball.
彼女が 球を 蹴った
踢了 球。

The similarity in the word order of English and Chinese is SVO, which is different form Japanese’s (SOV).

Thus, Chinese students would read English easier than Japanese students, yet there also be confused situations when Chinese students are reading long English sentences.

After the lecture about English Visualization, I see that using the labeling method told by Prof. Itakura can make English understood more clearly than before.  So I am glad to use this method when reading.

Thank Prof. Itakura very much!


 

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ABOUTこの記事をかいた人

板倉

〜2016 鹿児島大学水産学部教授 ,2016〜2017 水産学部特任教授(英語教育担当),2016〜 鹿児島大学名誉教授/ 〜2017 CIEC(コンピュータ利用教育学会)理事,ネットワーク委員会委員長,2018〜 CIEC 監事/ 2015〜「英語の見える化」研究会主宰/ 資格: 獣医学博士(北海道大学)/