「今週の英語News」20171030(月の色は silver / 「雄弁は銀,沈黙は金」について)

いつか探査基地に使えるぞ かぐやが発見,月の大空洞

初級
南日本新聞2017年10月30日朝刊「こども」のページから,英文2つを引用しています。和訳や内容の説明は新聞記事をご覧ください。

Japanese space scientists recently discovered an underground cave on the moon.  The cave is about 50 kilometers long and they hope to use it for a moon base in the future.

cave :  n. ほら穴,洞窟,横穴
moon :  n. 月  [通例 the moon] .     a full moon :  満月
.     a half moon :  半月
.     a crescent moon :  三日月

.     西洋では,月の色は silver,太陽の色は yellow あるいは golden(日の出・日没は red)
.     Wikipedia [1] に次のようにありました(追記:2018年1月28日)。

を太陽と、そしてを月と結びつけることは、かなり世界的に広くみられる傾向であり、マヤ文明においてもは月と結びつけられていた。
またの聖性をもとに、西洋の物語においては狼男や悪魔といった邪悪なものを撃退するガジェット(注) ちょっと気の利いた小道具)としての弾丸がよく登場する

前置詞句 on the moon,in the future は名詞の後にありますので,形の上では形容詞句である可能性がありますが,形容詞句なのか副詞句なのかは意味で判断します。さてどちらでしょうか?

”記号づけとチャンク訳の解答を見る”



”解答を隠す”

on the moon,in the future は,共に副詞句とすればいいでしょう。直前の名詞を特に限定しているととる必要もないからです。on the moon は動詞discover を,in the future は動詞use を修飾しています。

補足:「雄弁は銀,沈黙は金」について

(追記:2018年1月28日)

と聞けば,この言葉を思い出すかもしれません。

テレビのクイズ番組(人気の国語の先生が司会)で,「この言葉が出来た頃は,武器も作れるの方が価値が高かったので,正しい解釈は,雄弁は沈黙に勝る,である」という説を,もっともらしく紹介していました。ネットにも同様の書き込みが見られます。

これについては,参考文献 [2], [3] を紹介するにとどめます。

参考文献

[1]「銀」銀の象徴的意味(Wikipedia)
.     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80

[2] レファレンス協同データベース 「「雄弁は銀、沈黙は金」の出典について」
.     http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000149752

[3] 沈黙 (Silence) 『沈黙は金』という言葉
.     http://1st.geocities.jp/j_eishun/C_Silence.html(4-4-2019 リンク切れ)


 今回は,以上です。

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ABOUTこの記事をかいた人

板倉

〜2016 鹿児島大学水産学部教授 ,2016〜2017 水産学部特任教授(英語教育担当),2016〜 鹿児島大学名誉教授/ 〜2017 CIEC(コンピュータ利用教育学会)理事,ネットワーク委員会委員長,2018〜 CIEC 監事/ 2015〜「英語の見える化」研究会主宰/ 資格: 獣医学博士(北海道大学)/