「今週の英語News」20180226(can の分配 / 補足:他動詞 )

ニッポン、ふしぎでカワイイ〜 !!  NY子ども博物館で特別展

南日本新聞2018年2月26日朝刊「こども」のページの英文を引用しています。新聞記事には,語句の意味,和訳,内容の説明があり,QRコードで音声(通常速度,ゆっくり速度)のダウンロードもできます。週に一度の親子の英語談義などに活用できそうですね。
この新聞記事は共同通信社によって配信されて全国各地の地方紙に掲載されているもののようです。


2015年より米国各地で年数回開催されている Hello from Japan! という子ども向け展覧会が,現在,マンハッタンで開かれています(1月20日〜4月2日,新聞記事では5月までとなっていますが)。その紹介記事です。

初級 〜

The Children’s Museum of Manhattan, New York, is holding a Hello from Japan! exhibition.  Children can sing karaoke, design mascots and serve toy sushi in its “kawaii” area, and visit a mini-shrine.

exhibition  : n. 展覧会,博覧会
mascot  : n. マスコット,幸運をもたらす物(語源は「小さな魔女」)
serve  : vt. 飲食物を<人に>出す,供する
shrine  : n. 聖堂,神殿,神社
.          a shinto shrine  : (日本の,すなわち神道の)神社

design の品詞はすぐにおわかりになったでしょうか?

”記号づけとチャンク訳の解答を見る”



”解答を隠す”

助動詞 can は,それ以下の4つの動詞にかかっています(分配)。それで,記号づけでは,cansing の間を空けて,cansing 以降の動詞にもかかることがわかるようにしています。
分配は動詞の語尾変化で気づくこともありますが,語尾変化ではわからない場合も多いです。
分配は日本人は見逃しがちなので,気をつけて身につけていくようにしましょう。

and とコンマについては 20180129 の記事でも扱いましたが,今回は,

A, B and C, and D

という形になっていますね。, and D は「さらに」という感じで付け加えたのでコンマがあるわけですね。

補足: 他動詞

中級 〜

ところで,今回,動詞が5つありますが,すべて他動詞です。特に design は名詞もありますが,すぐにわかったでしょうか?
英語は,古英語(700 – 1100)では自動詞の方が多かったのですが,その後,大規模な他動詞化が起こりました[52, p.99-104],[56, p.46-48],[1001]。

他動詞の増加は,現在も進んでいます。

Email me questions. [11](下線は目的語)
.            IO       DO
質問を私にメールで送ってください。

Text me later.
あとで(携帯で)メールしてね。

完全な自動詞だろう,と思われるような swimwalk も他動詞になります。例えば,

Tom swam the straits of Dover. [56]
トムはドーバー海峡を泳いで渡った(他動詞では「達成」の意味が加わる)
(straits は sが付いても単数扱い)

さらに,他動詞性の強化も進んでいます[52]。
他動詞の中でもさらに他動詞性が強まった使役動詞として機能する例として次のような例があげられます(使役化)。

She talked me to sleep). [52](青字は準動詞)
彼女は話して私を眠らせた
(退屈な話だったのでしょう)

sing a baby to sleep)  [1]
赤ん坊を(子守歌を)歌って寝かしつける

jump a horse over a fence  [56] (第5文型ではありませんが)
馬にフェンスを飛び越えさせる

最後の例など,うっかりすると,子供の時の「飛び馬」を思い出しそうです。
.

日本語のように助詞の助けを借りるのではなく,それ自身が他動性を持つ(本格的とも言える)他動詞は,日本語には無いものであり,英語ではその他動詞が,どんどん増え,さらに他動詞性(ここでは他動性とは使い分けています)も強化されているわけですから,日本人の英語学習において,他動詞を理解することがいかに重要か,おわかりいただけるかと思います。「英語の見える化」では,「他動詞+目的語」と「名詞+形容詞句」の理解を2本の柱としています。

参考文献
[11] 英辞郎 on the WEB
[52] 歴史的にさぐる 現代の英文法 中尾俊夫・児島修編 大修館書店(1990年)
[56] 授業力アップのための一歩進んだ英文法 加賀 信広・大橋 一人編 開拓社(2017年)
[1001] hellog~英語史ブログ
.     堀田隆一さん(慶應義塾大学文学部)のブログ
.     #2318. 英語史における他動詞の増加


 

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ABOUTこの記事をかいた人

板倉

〜2016 鹿児島大学水産学部教授 ,2016〜2017 水産学部特任教授(英語教育担当),2016〜 鹿児島大学名誉教授/ 〜2017 CIEC(コンピュータ利用教育学会)理事,ネットワーク委員会委員長,2018〜 CIEC 監事/ 2015〜「英語の見える化」研究会主宰/ 資格: 獣医学博士(北海道大学)/