「英語の見える化」緊急アクセス用ページ

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「英語の見える化」研究会の講座では何を学ぶの?

英語の見える化」研究会の講座は,

「英会話」教室では,ありません

本研究会の「英語やりなおし講座」「英語講座」は,

英語がわかるようになりたい
英語が読めるようになりたい
英語でふつうに話をしたい
とにかく英語を学びたい

そのような人たちが共に学ぶ場です。

英語の見える化」の特徴である記号づけは,
日本人が学ぶべきと考えられる英語の本質を,英文に簡単な記号をつけて表すもので,
10年以上の実践の中で鍛えられ,有効性が示されてきました。

鹿児島大学水産学部の
まず板倉研究室のゼミで,2008年に

「はじめて英語がわかりました!」

という学生の声が上がりました。
その2年後,拡大されて1,2年生の英語教育にも取り入れられると,

「専門に上がってくる学生が,
以前は訳語を適当に並べて和訳をしていたのに,
ほんとうに英語がわかるようになってきた。」

という声が,学部の先生方から聞かれるようになりました。

2015年に始めた社会人向け「英語やりなおし講座」では,
幅広い年齢層の方々が受講され,
(驚いたことに,大学で英語を専攻した方も受講され)
最初は iPad の操作に戸惑いながらも,すぐに慣れ,
全く新しい英語の学び方に驚きながらも,徐々に効果を実感し,
何名もの方が,3年,4年と継続受講されています。

 

英語の見える化」は,なぜこのような成果をあげることができたのでしょう?

 

まず,

なぜ日本人が英語が苦手なのか?

から考えてみたいと思います。



なぜ日本人は英語が苦手なのでしょう?

もちろん,英語に堪能な日本人は,たくさんいます。
でもそれは,語学の才能環境に恵まれ,努力もした人でしょう。

普通の日本人で,
普通の学校教育を受けて,
なかなか英語がわかるようにならないのは,なぜでしょう?
英語はそれほど複雑な言葉とは思えませんが,どうして難しいのでしょう?

 

英語は簡単すぎて難しいのです

次の文を見てください。

Do you know how to work the computer?

これを読んで

コンピュータどのようにして働くか知っていますか?

と理解する人は,けっこういるでしょう。

英語では「コンピュータ」なのか「コンピュータ」なのか,書かれていません。
語尾(助詞)が無いので見かけはシンプルですが,
それ故に「簡単すぎて(理解が)難しい」ということが起こります。

上の英文の正しい解釈は

コンピュータどのようにして動かすか(使い方)を知っていますか?

です。

work は,「…を動かす,操作する,使う」という意味で使われています。
なぜそう理解できるのでしょう?

work the computer には
他動詞目的語のつながりがある

からです。

work に続いて名詞句 the computer が来た時,work他動詞となります。
work はその他動詞としての性質によって目的語 the computer にしっかりとつながるので
」が無くても,英語ネイティブは,なんの問題もなく「コンピュータ動かす」と理解します。

他動詞目的語のつながり」ということばは初めて聞くかもしれませんが,
英語の5文型を見ると,

第1文型: SV
第2文型: SVC
第3文型: SVO
第4文型: SVOO
第5文型: SVOC

のように

他動詞目的語のつながり VO
英文の中心かつ大きな部分を占める

ということがわかります。
VOOVO の発展形で,give などの第4文型を作る他動詞の性質によるものです)

この,VO を理解せずに,5文型と例文を暗記しても,英語の理解は進みません。
(日本語はSOV言語なので,OとVのつながりが英語ほど強くないと考えられます)

 

第2文型の SVC では,第2文型を作る動詞be動詞など)の性質によって S=C の関係(つながり)が示されます。
日本語では「…」「…」などによって主語S が示されますが,
英語には助詞が無いので形は簡単です
そのかわり be動詞など(例えば look,feel)の存在で SCのつながりを把握する必要があります。
(第5文型の O=C は, S=C のさらにコンパクトな形で,第5文型を作る動詞である call,name などの性質によるものです)

簡単な例をあげます。

I am a teacher.(S : I = C : a teacher)
The students are young.(S : the students = C : young)
They call me Moai.(O : me = C : Moai :私をモアイと)

 

以上のように

VOS=C という語句のつながり
英語の5文型は説明できてしまう

ということです。

 

最初の疑問にもどります。

なぜ日本人は英語が苦手なのでしょう?

それは,

日本の英語教育では
語句のつながりを教えないで
基本文型や構文を教えているからです

スポーツのサッカーに例えれば

パスの意識が無い子供に
フォーメーションを教えている

という,サッカーではありえない状況です。

フォーメーション(布陣)は,ゴールキーパーを除いた10名の選手の配置(4-4-2とか4-3-3とか呼ばれる)です。
選手と選手のつながりであるパスの意識の無い子供にフォーメーションを指示しても,試合ができるはずがありません。

たしかに,熱心な英語の先生は,英文中の語句の修飾関係を(つまりフォーメーションを)矢印で説明してくれます。
しかし,

語句の修飾関係を矢印で説明することは
単なる結果説明になりがちです

サッカーの試合後に選手の動きを振り返って説明してもらっても,パスの意識が無い子供は試合でプレーできません。
英文の修飾関係(フォーメーション)を作る原動力とも言える語句のつながり(選手から選手へのパス)を理解せずして,英文を読んだり作ったりできない(プレーできない)ということです。

目の前に来たボールを好きなように蹴り合って遊ぶ,
というのは,ちゃんとしたサッカーではありえないことですが,
訳語を適当につないで和訳を作成する,
ということは英語では行われています。

 

英語に有って日本語に無い語句のつながりとしてもう1つ,後置修飾があります。

The letter from my mother was very long.
.      母から手紙

では,名詞 letter に形容詞句 from my mother が後ろからひっついて「名詞+形容詞句」のかたまりができています。

英語では

形容詞句語句のつながり(後置修飾)
名詞形容詞句」のかたまりを作る

ということです。

ただ,日本語では「…」などの語尾で名詞を修飾していることが判断できますが,
英語の from my mother は「母から」であり,「」に相当する語はありません。
ここでも英語の形が簡単なため,英文の意味で判断するしかありません。
形容詞句であることを意味から判断して「母から手紙」として把握する必要があるわけです。
(形容詞句と副詞句を区別するには,英文の意味を考えざるを得ず,
英語を英語として理解することにつながります)

形容詞(関係代名詞節など)も同様に「名詞+形容詞節」のかたまりを作ります。

 

「英語は語順のことば」と言われます。
大西泰斗先生は「英語は配置のことば」とおっしゃっています。
それをさらに進めて

英語は つながりのことば

であることを認識できれば学ぶべきことがはっきりし,
日本の英語教育は変わるのではないでしょうか。

 

英語の見える化」では,英語を理解する基礎となる語句のつながり

❶ 他動詞と目的語のつながり(他動詞の性質によるつながり)
❷ 主語と補語のつながり(第2文型を作る動詞によるつながり)
❸ 名詞と形容詞句(節)とのつながり(後置修飾)

記号づけで「見える化」して意識的に学習します。

さらに

❹ 準動詞(不定詞,現在分詞,過去分詞,動名詞)
❺ 従属節(副詞節,形容詞節,不定詞節,分詞節,動名詞節,連鎖関係節)
❻ 同格,形式主語,強調構文,ネクサス(小節)

にも対応した記号づけの体系が用意されています。

英語の見える化」のWebサイトでは,ブログ「赤毛のアン」のページなどで実際の例をご覧いただけます。

 



2019年度前期の英語講座
(予定)

開講: 4月中旬(開講後も随時受け付けます)

英語やりなおし講座

午前の部: 水曜 10:00 – 11:20
夜の部 : 火曜 18:30 – 19:50

英語講座(「英語やりなおし講座」を修了した人向け)

午前の部: 水曜 11:30 – 12:50
夜の部 : 木曜 18:30 – 19:50
週末の部: 土曜 10:00 – 11:20

教室: 鹿児島大学附属図書館水産学部分館(下荒田4丁目)
   サンエールかごしま
受講料:教材費として1回につき500円

iPad を 19台用意しています。
必要であれば,ご自宅用のiPadを貸し出します(無料)。

【連絡先】
下のお問い合わせフォームからご連絡いただけます。
直接メールでもけっこうです。

メールアドレス: eigonomieruka@gmail.com