【受講生より】小学生と英語

研究会のMLで,板倉が「ロイロノート」の活用方法を提案しました。
そのメールの中で「今の小学校の先生は,小学校での英語教育や,タブレットの活用を,押し付けられるような形になっているのではないか」と書いたのですが,それを読んでのBさんからの返信です。


Bさん(2015年4月から受講)より 2017年8月18日

小学校でも、英語が教科になるので、どんな授業になるのか、とても興味があります。

以前,小学校で働いていた時、低学年の総合学習の授業を見ました。
ALTとゲームをして、楽しく過ごしていました。
英語に親しむという目標でしたので、文法もないし、書くこともありませんでした。
話すことは挨拶くらいのものでした。

先生の講座を受けながら、今までの英語の授業は何だったのだろう?と思いましたが、文法を知らないことには記号付けはできません。
小学生はどのようにして、英語を英語のままで理解すれば良いのか…。
日本語の文法も、まだまだ理解できていない段階で、英語の文法がわかるのだろうか…。
いろいろ考えます。

1 個のコメント

  • いたくら です。

    Bさんは英語教育がご専門でありながら,英語を根本から学ぼうという姿勢をお持ちなのは,立派だと思っています。

    子供の日本語教育においては何を教えるべきかなのでしょうか?
    私は,
    ・主語と述語の関係(主語と述語の一致など)
    ・語句の語尾(助詞,語尾変化など)
    などは基本かと思いますが,これらは英語を学びながら確認することもできますね。

    子供は,それ以前に,本を読む習慣が大事ですが。。

    外国語を学ぶ時は,語句を覚えるだけなのと構文(品詞と語順)を学ぶのとでは大きな違いがありますが,小学校の先生方はその辺りをどのように考えているのでしょう?

    大学の英語の先生の多くは,「英語教育は高校までで終わっている(大学ではそれを前提にして文学やサイエンスの英文を読む)」と考えているようで,それは,教育学部の英語専修でも同じでしょう。英語の先生になる学生は,「英語」をしっかり学んで(学び直して)欲しいと思いますが,現実的には難しいところです。

    「英語の見える化」を採用してくださった先生方がおっしゃることに「(自分自身の)勉強になります。」ということがあります。形容詞や他動詞に対する再認識だけではなく,準動詞の意味上の主語,目的語,補語なども明示しますので,曖昧さが無くなるということもあるかと思います。教育学部での教育実習で「英語の見える化」を実践していただけると,英語を専攻する学生の皆さんの気づきの機会になるかもしれませんね。広島大で講演させていただいたとき,お二人の女子学生も聴いておられて,終わってからニコニコして寄って来られたので,理解はしていただけたと感じたのですが,もう少し話す時間があれば良かったと思っています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    板倉

    〜2016 鹿児島大学水産学部教授 ,2016〜2017 水産学部特任教授(英語教育担当),2016〜 鹿児島大学名誉教授/ 〜2017 CIEC(コンピュータ利用教育学会)理事,ネットワーク委員会委員長,2018〜 CIEC 監事/ 2015〜「英語の見える化」研究会主宰/ 資格: 獣医学博士(北海道大学)/